帝国大学の朝鮮人 大韓民国エリートの起源
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2021年4月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2735-6
(4-7664-2735-1) |
税込価格 | 3,740円 |
頁数・縦 | 270,61P 20cm |
商品内容
要旨 |
1945年の解放以降、大韓民国の樹立にさまざまな人々が参加した。そのうち左右を問わず、近代日本のエリート育成装置であった帝国大学に留学した朝鮮人は欠かせない存在であった。彼らの多くは帝国日本の官僚として服務し、帝国の先端知識や官僚の経験をもとに、解放後も韓国と北朝鮮の行政、経済、司法、知識体系に大きな影響を及ぼした。もちろん帝国大学に留学した全員が出世をねらう官僚になったわけではなかった。急進マルクス主義の洗礼を受けて変革運動に飛び込んだ人物もいたし、世俗的な成功と時代の制約の間で葛藤し、学問の道に進んだ人物もいた。彼らは解放後の大韓民国の社会に有形無形の影響を及ぼし、いまもなお亡霊のように浮遊している。本書は、植民地時代に日本の帝国大学に留学した朝鮮人たちが、なぜ留学し、何を学び、戻って何をしたのか、著者の長年の調査と入念な資料・文献の渉猟によって明らかにした労作である。巻末には東京帝国大学・京都帝国大学の朝鮮人学生名簿を収録。 |
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目次 |
プロローグ―玄海灘を渡った青年たち |
出版社・メーカーコメント
日本の植民地時代に日本へ留学した朝鮮人たちが、なぜ留学し、そこで誰に何を学び、戻ってきて韓国社会にどのような影響を及ぼしたのか。彼らの実態とその功罪を明らかにする。本書は、著者である鄭氏が、散在した記録を探りまとめた10 年に及ぶ研究成果である。