• 本

人生の退き際

小学館新書 322

出版社名 小学館
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-09-825322-7
4-09-825322-4
税込価格 858円
頁数・縦 188P 18cm

商品内容

要旨

現代日本において「長寿」は本当に寿がれることなのだろうか。高齢ドライバーによる自動車事故の増加、福祉施設での虐待事件―こうした問題は、有史以来、初めて経験する「超高齢化社会のひずみ」なのだ。そのひずみが政治や法律、社会制度では解決できない段階にまで進んだ今、我々はどう生き、どう老いるべきなのか。作家・曽野綾子が説く「退き際の美学」とは。

目次

第1章 長寿社会の「副作用」(就職口
病気の予約 ほか)
第2章 誠実で強烈な個性の人々との思い出(素顔
受容する姿勢 ほか)
第3章 一つ屋根の下に住む命を楽しませよ(プロとアマ
金持ちは働き者 ほか)
第4章 豊かな国に拡がる「知の貧困」(ウッサ、ウッサ
反証実験のできる国 ほか)

出版社・メーカーコメント

幕引きのための精神を備えよ高齢ドライバーによる事故、福祉施設での虐待事件――これらは日本が超高齢化社会になった結果生じてしまった「副作用」ともいえるのではないだろうか。だがこれは、国家が制度で解決できるたぐいのものでもない、と曽野氏は言う。これからは老人自身が、人間として尊厳ある「生涯の退き際」を迎えるために、心身を備える必要があるのだ。本書は、曽野氏自身が夫・三浦朱門氏を91歳で看取るなかで実感してきた「高齢者の生き方」について綴ったエッセイのほか、豊かで贅沢な国に慣れた日本人が陥る「体験不足からくる無知」への批判、夫の死後に飼い始めた愛猫「直助」との温かな生活の様子などで構成。86歳を迎え、「この世を辞退する」覚悟のもと、品位ある生き方を説く一冊。

著者紹介

曽野 綾子 (ソノ アヤコ)  
1931年、東京生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年、ローマ法王によりヴァチカン有功十字勲章を受章。日本藝術院恩賜賞、吉川英治文化賞、菊池寛賞など受賞多数。1995年から2005年まで日本財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)