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悪代官はじつは正義の味方だった 時代劇が描かなかった代官たちの実像

じっぴコンパクト新書 346

出版社名 実業之日本社
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-408-33771-5
4-408-33771-4
税込価格 880円
頁数・縦 190P 18cm

商品内容

要旨

悪徳商人と結びつき、農民には重税を課し、本人は贅沢ざんまい…その末に正義の味方に成敗されるイメージばかりの江戸時代の「代官」。しかしその実態は、多忙すぎる業務の割には報酬も、部下の人数も、本人の休暇も少ない中で奮闘する江戸幕府の中間管理職だった!上司と領民の板挟みになることもありながら職務に尽くした代官の、仕事、職場、採用・昇進システムやその活躍を探る。

目次

序章 “代官”とはどのような人々か?(代官とは何か?―江戸の百姓たちをいじめる“お代官様”のほんとうの姿
江戸の官僚制と代官―代官は誰の指示に従って動いていたのか? ほか)
第1章 代官の仕事―忙しすぎる“お代官様”の働きぶりに迫る!(休暇は年間一九日!失敗すれば処分…代官は超ブラックポストだった!
幕領を支配する代官が担当した仕事とは? ほか)
第2章 代官の生活―“お代官様”の意外な日常を覗く!(代官になれるのは、代官の子か勘定所の職員ばかり!?
ほとんどのお代官様は、任地で暮らすことがなかった!? ほか)
特集!名代官VS.悪代官―滅私奉公の10人の代官と私利私欲にまみれた3人の代官(江川英龍―国防を志し、近代工業の発展に貢献した開明派代官
井戸正明―サツマイモ栽培を導入して農民を救った芋代官 ほか)
第3章 代官の江戸時代―“お代官様”の性格はどのように変わったのか?(幕府草創期の代官―代官に任命された人々の意外な出自とは?
寛永期の代官―在地代官の顔ぶれが一新され、代官は勘定奉行の管轄下へ移る ほか)

著者紹介

山本 博文 (ヤマモト ヒロフミ)  
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒。同大学院修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。1992年、『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)