• 本

触発する言葉 言語・権力・行為体

岩波人文書セレクション

出版社名 岩波書店
出版年月 2015年10月
ISBNコード 978-4-00-028813-2
4-00-028813-X
税込価格 3,190円
頁数・縦 295,3P 19cm

商品内容

要旨

権力の言葉や差別の言葉によって支えられる社会システム。その言葉を撹乱し、新しい道をこじあけるのもまた、言葉である。なぜ言葉は人を傷つけるのか。その力はどこにあるのか。どうすれば言葉は社会を変えるのか。フェミニズム理論や現代思想の論客として名高いジュディス・バトラーが、本書では言葉と行為の関係に焦点をあて、憎悪発話、ポルノの取り締まり、同性愛者のカミングアウト等にまつわる、現代アメリカの政治状況に果敢に切り込む。言語の権力性を熟知しながらも、言葉への信頼を手放さず、理論によって現実の閉塞性を打ち破るスリリングで政治的な探求。

目次

序章 言葉で人を傷つけること
第1章 中傷発言、燃え広がる行為
第2章 ポルノと検閲―行為遂行性の権力
第3章 伝染する言葉―米軍の「同性愛」パラノイア
第4章 見えない検閲と身体の生産―言説的行為体の未来

おすすめコメント

権力の言葉、差別の言葉、そして世界を撹乱し変える言葉。バトラーが言語の政治性を縦横に論じる。

著者紹介

バトラー,ジュディス (バトラー,ジュディス)   Butler,Judith
カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学のマキシーン・エリオット教授
竹村 和子 (タケムラ カズコ)  
1954‐2011、元お茶の水女子大学大学院教授。専門は批評理論・英語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)