帰去来
出版社名 | 朝日新聞出版 |
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出版年月 | 2019年1月 |
ISBNコード |
978-4-02-251587-2
(4-02-251587-2) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 546P 20cm |
商品内容
要旨 |
警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。目覚めたのは異次元の「光和26年のアジア連邦・日本本共和国・東京市」だった。もう一人の自分は異例の出世をした“東京市警のエリート警視”。闇組織からは命を狙われ、警察内部でも汚職警官の摘発など、非情な捜査方法が非難を浴び、孤立無援であることを知る。戸惑いながらも彼女は、“エリート警視・志麻由子”となって捜査を継続するしか方法がなかった…。 |
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大沢在昌、作家生活40周年記念の第1弾は、パラレルワールド警察小説 警視庁捜査一課の女刑事が、「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」にタイムトリップした――。警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子(しま・ゆうこ)は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。「殺されたのか……」。目を開けると、そこは異次元の「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」、戦後の荒廃した世界だった。由子は自分が、東京市警の<エリート警視>として存在していること、部下だと名乗る男性は、かつて付き合っていたボーイフレンド・里貴(さとき)にそっくりだった。由子は犯罪組織から憎まれているだけでなく、警察内部でも強引な捜査方法が非難を浴び、孤立無援の状態だった。そして里貴からは、もし警察官を辞めて一般人に戻ったりすれば、命を狙われる可能性があることを知らされ打ちのめされる。混乱した状況のなかで、<エリート警視>になり代わらざるを得なくなった由子は、捜査を開始する。そして新宿の闇市に君臨する「羽黒組」と「ツルギ会」を壊滅させようとするのだが……。やがて明かされるタイムトリップが起きた、胸つぶれる理由。志麻由子は、「元の世界」へ戻ることができるのか?