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戦艦武蔵の最期

角川新書 K−435

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-04-082492-5
4-04-082492-X
税込価格 1,386円
頁数・縦 361P 18cm

商品内容

要旨

“不沈艦”神話を信じ、乗り組んだ船で見たのはあまりに悲惨な戦場の現実だった―全長250m超の大和型2番艦「武蔵」は1944年10月、日本の起死回生がかかったレイテ沖海戦へと出撃する。アメリカの航空戦力を前になすすべなく、主砲も沈黙するなか、「おれ」が選んだ道とは?実際の乗艦経験をもとに、戦場の現実を描いた戦記文学の傑作。鶴見俊輔氏の論考も再掲。

出版社・メーカーコメント

「おれたちをここまで追いつめたやつは、一体誰だ、誰だ、誰なんだ……。」 “不沈艦” 神話を信じ、乗り組んだ船で見たのはあまりに悲惨な戦場の現実だった−−全長250m超の大和型2番艦「武蔵」は1944年10月、日本の存亡をかけたレイテ沖海戦へと出航する。アメリカの航空戦力を前になすすべなく、主砲も沈黙するなか、「おれ」が選んだ道とは? 組織内暴力や上官の不条理、無差別に訪れる死。実際の乗艦経験をもとに、戦場の現実を描いた戦記文学の傑作。鶴見俊輔氏の論考も再録。 解説・一ノ瀬俊也◆主砲の制御装置が魚雷一本の振動で故障、航空機には通用せずあえなく廃棄◆「鬼」と恐れられていた上官が戦闘では遁走◆元小学校教師は爆弾に吹き飛ばされ、十六歳で志願した少年は足を失い息を引き取る◆沈没時は乗員よりも天皇の肖像写真の退避が優先された

著者紹介

渡辺 清 (ワタナベ キヨシ)  
1925年、静岡県生まれ。1941年、横須賀海兵団に入団(志願兵)、1942年戦艦武蔵に乗り組む。マリアナ、レイテ沖海戦に参加。戦艦武蔵撃沈のさい、遭難し奇跡的に生還。1945年復員。太平洋戦争の生き残りとして戦火の経験を書き残すべく、執筆活動を行うとともに、1970年より日本戦没学生記念会(わだつみ会)事務局長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)