海の城 海軍少年兵の手記
角川新書 K−457
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年7月 |
ISBNコード |
978-4-04-082510-6
(4-04-082510-1) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 478P 18cm |
商品内容
要旨 |
聳え立つ連合艦隊旗艦の上には、法外な果てなき暴力の世界が広がっていた。1943年初頭、いまだ戦火から遠い戦艦播磨に乗り組んだ少年・北野は上官の私的制裁や理不尽な罰直がはびこる海軍の現実に直面する。酒保どめ、新兵の逃亡といった事件を切り抜けつつも、やがて仲間の命を失うことに…。海戦史の余白に埋もれた、もう一つの地獄を描きだす無二の戦記文学。鶴見俊輔氏の論考も再掲。 |
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出版社・メーカーコメント
「どうせ、……いつかはお互いに、戦場で死んでしまうんだ、それなのに……それなのに……」志願兵として「不沈艦」に乗り組んだ少年・北野が直面した海軍の現実とは? 1943年春、いまだ戦火から遠い播磨(武蔵をモデルとした架空の船)はトラック島へ入港、同型艦大和から連合艦隊旗艦を引き継ぐことになる。帝国海軍の旗印として聳え立つ「海の城」の上では、法外な私的制裁、理不尽な罰直、性的虐待が横行していた。北野たち新兵は、剥き出しの暴力を必死に切り抜けるが、やがて同胞の命を失うことに……。銃火も爆撃もない、知られざる地獄を描く無二の戦記文学、復刊!◆毎日のように甲板に整列させられ、棍棒で殴られる◆自殺した同胞の遺体に暴行する憲兵◆同年兵同士を殴らせ合う「対向ビンタ」第一章 戦艦播磨の出航 第二章 制裁の横行、ささやかな宴第三章 花田の失踪第四章 移譲される暴力第五章 同胞の死第六章 山本五十六長官の戦死第七章 思いがけない入港第八章 帰郷第九章 自殺、ふたたび海へ第十章 天皇の行幸