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娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

角川文庫 や62−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-04-104108-6
4-04-104108-2
税込価格 968円
頁数・縦 347P 15cm

商品内容

要旨

沖縄、フィリピン、タイ。米軍基地の町でネオンに当たり続ける女たち。横浜・黄金町の盛衰を見た外国人娼婦。国策に翻弄されたからゆきさんとじゃぱゆきさん。世界最古の職業にして、日陰に生きる者・娼婦。彼女たちこそ、裏日本史の体現者である。彼女たちの身に起こった事は、次に私たちに起こる事だ。10年以上をかけ、色街の興亡を取材した歴史ドキュメント!!人の寂しさは、人でしか救うことが出来ない―。

目次

プロローグ 空気のように、常に娼婦たちはいた
第1景 売春街は死に、外国人娼婦は溶けた―神奈川県横浜黄金町
第2景 四百年の歴史を娼婦は灯す―三重県渡鹿野島
第3景 国策に娼婦は殺された―東南アジア、熊本県天草
第4景 ジャパニーズドリームを娼婦は体現した―チリ、フィリピン、タイ
第5景 娼婦は基地を抱き、基地に傷つけられる―沖縄県
エピローグ―灰色の街に彩りを娼婦たちは与える

おすすめコメント

街は、女たちが彩ってきた。男は、女たちが知っている。黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、チリetc.10数年、夜の街を行脚し続けた著者が紡いだ、女たちの日本史!! 本書に登場する娼婦たち ●黄金町の盛衰を見つづけた外国人娼婦 ●沈みゆく島で信仰とともに生きるタイ人娼婦 ●国策に翻弄されたからゆきさんと、じゃぱゆきさん ●ジャパーニーズドリームの体現者・アニータのいま ●沖縄、フィリピン、タイ。基地の町でネオンに当たり続ける女たち ●無自覚に“お散歩JK”に入っていく秋葉原の少女 もの言わずに、日本各地の売春街から消えていったじゃぱゆきさんや、日本人娼婦たち。日陰に生きる彼女たちは、社会の弱者でもある。彼女たちの身に起ったことは、次に私たちに起ることである。彼女たちは、日本人をどのように見てきたのか。そして、日本社会をどう捉えてきたのだろうか。

著者紹介

八木澤 高明 (ヤギサワ タカアキ)  
フォトジャーナリスト。1972年神奈川県横浜市生まれ。写真週刊誌フライデー専属カメラマンを経て、2004年よりフリーランス。2001年から2012年まで取材した『マオキッズ毛沢東のこどもたちを巡る旅』(小学館)が、2012年第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)