• 本

さぶ

角川文庫 や44−3

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-04-106234-0
4-04-106234-9
税込価格 748円
頁数・縦 451P 15cm

商品内容

要旨

男前で世渡り上手な栄二は、表具師として幼馴染のさぶと一緒に働いていた。しかし突然、身に覚えのない罪で、石川島送りとなる。言い分も聞き入れられず、世間に見捨てられたと心を閉ざす栄二だったが、島での護岸修理中、生き埋めとなってしまう。石垣に体の自由を奪われ次第に潮も満ちる中、死を覚悟した栄二が見たものは…。人情ものの名手が紡ぐ傑作長編に、人物一覧・注釈を追加した新装版!

おすすめコメント

男の成長と友情に、涙が止まらない。不朽の名作が読みやすくなって新登場! 無実の罪で島流しとなった栄二。世を恨み、意固地になった彼の心を溶かしたのは、寄場の罪人たち、そして弟分のさぶがくれた、人情のぬくもりだった……。成長、そして友情を巧みに描いた不朽の名作。

著者紹介

山本 周五郎 (ヤマモト シュウゴロウ)  
1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが、辞退。『樅ノ木は残った』が毎日出版文化賞に選ばれるが受賞を固辞。『青べか物語』が文藝春秋読者賞に推されたが辞退。67年2月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)