• 本

葦の浮船

新装版

角川文庫 ま1−44

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-04-111602-9
4-04-111602-3
税込価格 748円
頁数・縦 344P 15cm
シリーズ名 葦の浮船

商品内容

要旨

小関と折戸は同じ大学に勤める助教授同士。業績もなく風采の上らない小関に対し、折戸は秀才型で女性からも人気。性格は対照的だが不思議とウマが合った。折戸は妻子ある身で通信教育で教える人妻と不倫関係に陥るが、やがて出世に目がくらみ、相手を面倒に思うようになる。さらには、小関が親密にする女性まで毒牙にかけようとし始めて…。学問の場に蔓延る腐敗人事と、生々しい男女の愛憎を描き切った松本清張の野心作!

出版社・メーカーコメント

巨匠・松本清張が描く、大学教員たちの濃密な愛憎劇!某大学の史学科に勤める小関は、出世株である同僚の折戸に強い嫉妬心を抱いていた。好色な折戸は、ついに小関の妻にまで歩み寄るが……。大学内の派閥争いと二人の男たちの心理戦を描いた、傑作長編!

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909年、福岡県生まれ。印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。53年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。56年、朝日新聞を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。92年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)