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千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-04-111963-1
4-04-111963-4
税込価格 2,970円
頁数・縦 381P 図版16P 20cm

商品内容

要旨

1967年、文化大革命により、詩人の父・艾青は息子・艾未未とともに、小シベリアに追放された。29年にはパリに留学、帰国後の49年には新生「中華人民共和国」の建国に関わった艾青だったが、建国後18年、反革命分子として屈辱を味わわされていた。57年、混乱の中で生まれた艾未未は、極貧の十代を過ごし、自分の運命がある日、誰によるものとも知らずに変わってしまうことを知る。自由な詩作を制限されながら、チリの詩人パブロ・ネルーダとの旧交を温め、詩に身を捧げた艾青。国と芸術の間で翻弄される父を見て育った艾未未は、81年、まだ亡命同然と思われていたアメリカ留学を申請。時を経て国に戻り、中国を代表する現代美術家となった艾未未は、次々と新しいアートを生み出しては当局に物議を醸し、北京のオリンピック・スタジアム「鳥の巣」の建築にも携わるが、2011年、北京空港で突然、官憲に逮捕拘禁されることになる―。

目次

透明な夜
心は燃えている
中国の大地の上に雪は降り
太陽に向かって
新たな時代
庭師の夢
北東の果てから北西の果てへ
世界は君たちのもの
風よりも自由に
民主主義か独裁か〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

詩人の父、芸術家の息子。運命に翻弄された父子を通して見る中国の百年。下方された詩人の父、文化革命下に育ち芸術家となった息子。アメリカでの若き日々、無名の芸術家から芸術界のスーパースター、国際的な人権活動家へ。闘う芸術家父子の、壮大なメモワール。

著者紹介

艾 未未 (アイ ウェイウェイ)  
1957年、中華人民共和国の北京に生まれた。80年代初期からアメリカ合衆国に住み、93年に北京に戻った。人権と言論の自由を主張するアーティストとして、世界で作品が展示され、ソーシャルメディアでも活躍する。人権財団から創造的反体制に対する「ヴァーツラフ・ハヴェル賞」、アムネスティ・インターナショナルから「良心の大使賞」(2015年)、「高松宮殿下記念世界文化賞」(2022年)など、複数の受賞歴がある
佐々木 紀子 (ササキ ノリコ)  
北海道出身。東京外国語大学ロシア語科卒業。科学・歴史系のノンフィクションから、ミステリ・サスペンス小説まで、幅広い分野の翻訳に携わる。趣味はロンドンの美術館めぐりと、美術館で行われるアートのワークショップに参加すること(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)