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男たちの晩節

角川文庫 ま1−33 Matsumoto Seicho Showa 30’s Collection 1

出版社名 角川書店
出版年月 2007年1月
ISBNコード 978-4-04-122759-6
4-04-122759-3
税込価格 572円
頁数・縦 297P 15cm

商品内容

要旨

会社のOB会で拾う不満のタネ。退屈な隠居部屋でうごめく春機。必死で守り抜いた暮らしを全取っ替えしたい衝動―ある日を境に永年の職場を失った男たちが引き起こす生々しい事件と犯罪。諦めと寂しさ。執着と滑稽。彼らの孤独な姿を、懐かしい昭和日本の風景と共に見事に描き切った清張文学の真骨頂である。秀逸な短編を次々著した昭和30年代作品群の中から人生の晩節をテーマに選び抜いた、粒ぞろいの短編集。

おすすめコメント

昭和30年代の日本の風景が立ち上る清張文学の粒より短編集。自宅の離れで過ごすながーい一日。会社のOB会での不協和音。定年、辞任によってその日から仕事を失った男たちが味わう底なしの悲喜劇。彼らと周囲の心の機微をリアルに描ききった名作ぞろい、選び抜いた7編である。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909年福岡県に生まれる。53年、『或る「小倉日記」伝』で、芥川賞を受賞。56年、朝日新聞社広告部を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。代表作に『点と線』『日本の黒い霧』『昭和史発掘』など、幅広い分野で活躍する。92年8月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)