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夜の足音

角川文庫 ま1−39 短篇時代小説選

出版社名 角川書店
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-04-122765-7
4-04-122765-8
税込価格 572円
頁数・縦 221P 15cm

商品内容

要旨

岡っ引きに頼まれた色事に勤しむ無宿人竜助。が、それは覗きの罠であった―「夜の足音」。将軍家光が上洛。その際の噂で自滅する武士の話―「噂始末」。大名家の娘の縁談に関わる旗本と春日局の意地―「破談変異」。大久保彦左衛門が今わの際で自らの恥多き人生を振り返る―「廃物」。緻密な時代背景とスリリングな展開。時代小説の名手が一気に書き上げた粒ぞろいの短篇を収録。

おすすめコメント

人間と権力。松本清張の筆が冴える傑作時代短篇。浅草の岡っ引き粂吉は無宿の竜助に大店の出戻り娘への夜ばいを依頼する。目隠しをされ屋敷で出会う二人。しかしこれは奉行と粂吉が仕掛けた罠であった。表題作をはじめ、時代の暗闇を描いた珠玉の短篇集。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909年福岡県に生まれる。53年、『或る「小倉日記」伝』で、芥川賞を受賞。56年、朝日新聞社広告部を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。92年8月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)