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落差 下 新装版

改版

角川文庫 ま1−42

出版社名 角川書店
出版年月 2009年12月
ISBNコード 978-4-04-122768-8
4-04-122768-2
税込価格 836円
頁数・縦 447P 15cm
シリーズ名 落差

商品内容

要旨

教授になった島地章吾は、妻と愛人がいるにも関わらず、学生時代からの友人佐野が単身赴任中、妻明子と強引に関係を結ぶ。そんなとき、教科書採用問題で揺れる高知に、進歩派の一流教授団の1人として、講演会に招かれた島地は、女連れで乗り込む。そこは、佐野夫婦が移り住み、愛人の景子が出張で向かう場所でもあった。教科書出版社の売り込み競争に踊る、醜悪な人間像が次第に浮き彫りになっていく。新装版。

出版社・メーカーコメント

教科書販売に於ける過熱競争の行き着く先とは。清張の鋭い正義感が光る傑作ついに教授になった島地には、妻の他に、二人女がいた。教科書出版社の売り込み競争に踊る、醜悪な人間像が次第に浮き彫りになっていく。昭和の巨匠が満を持して挑む、教育界の闇とその行く末とは。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909年福岡県北九州市生まれ。給仕や印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。51年に「西郷札」で第25回直木賞候補、53年に「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞受賞。56年、朝日新聞を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。社会派ミステリーを始め、歴史・時代小説、古代史・近現代史の論考まで執筆は多岐にわたる。作家生活約40年の間に、随筆や日記も含めて約980編の作品を発表し、編著も含め約750冊の著書を刊行した。92年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)