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動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実

角川文庫 い13−82

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-04-400005-9
4-04-400005-0
税込価格 836円
頁数・縦 309P 15cm

商品内容

要旨

幕末の動乱期、国内外の脅威に対して幕府や攘夷派がとった行動には、迷走する現代政治にも通じる、日本独自の思考パターンが隠されている。それは、言霊信仰や平和念仏主義、朱子学の猛烈な副作用に他ならない。なぜ「ペリーは突然やってきた」が歴史常識になったのか。なぜ幕府は開国を拒み続けたのか。なぜ明治革命でなく明治維新なのか。防衛から亡国へ―歴史のつながりから見えてくる教訓と、日本の問題点に斬り込む!

目次

第1章 幕藩体制と危機管理―徳川家康のグランドデザイン(なぜ「徳川三百年の泰平」は到来したのか
なぜ薩長の江戸攻略は不可能だったのか
なぜ水戸徳川家は「天下の副将軍」と言われたのか)
第2章 平和崩壊への序章―朱子学という劇薬の作用(なぜ幕府は最後まで開国を渋ったのか
なぜ田沼政治を「改革」と呼ばないのか)
第3章 黒船とは何だったのか―幕府と薩長土肥の明暗を分けたもの(なぜ日露友好は夢物語に終わったのか
なぜ幕府は黒船の問題を先送りしたのか
なぜアメリカは日本との通商を熱望したのか
なぜ朱子学では外国から学ぶことが悪なのか)
第4章 ペリーが来た―連鎖する日本人の空理空論(なぜ「ペリーは突然やってきた」が歴史常識になったのか
なぜ攘夷派は目の前の現実を無視し続けたのか
なぜ明治革命ではなく明治維新なのか)

おすすめコメント

ペリー来航から明治維新を経て進んでいく幕末の動乱には、現代にも通底する特異な思想と、日本を繰り返し滅亡の危機に追い込んできた要因が凝縮されている。なぜ「ペリーは突然やってきた」が歴史常識になったのか? なぜ攘夷派は目の前の現実を無視し続けたのか? なぜ明治革命でなく明治維新なのか? 正論を封殺する言霊信仰や平和念仏主義、朱子学の猛烈な副作用――。そして幕府の危機管理システムはなぜ崩壊したのか? 歴史を戦乱で読み直す、待望のシリーズ第2弾!

著者紹介

井沢 元彦 (イザワ モトヒコ)  
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)