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日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」

角川ソフィア文庫 I142−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-04-400191-9
4-04-400191-X
税込価格 968円
頁数・縦 269P 15cm

商品内容

要旨

「なぜ、平安末・鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか」。高校教諭時代、教え子から問われて以来30年余、通説を覆す数々の研究の過程で見えてきたものとは何か。「無縁」論から「資本主義」論へ―対極に考えられてきた、宗教と経済活動との関わりを解明。中世社会の輪郭を鮮明に描くと共に、国民国家という枠組みをも超えてゆくべき、現代歴史学の課題を提言。網野史学の全容を俯瞰できる名著。

目次

1 境界(境界に生きる人びと―聖別から賎視へ
中世の商業と金融「資本主義」の源流)
2 聖と賎(中世における聖と賎の関係について
中世における悪の意味について)
3 音と声(中世の音の世界―鐘・太鼓・音声)
4 宗教者(一遍聖絵―過渡期の様相)

おすすめコメント

「なぜ、平安末・鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教者が輩出したのか」。高校教諭時代、教え子から問われて以来30年余、通説を覆す数々の研究の過程で見えてきたものとは何か。「無縁」論から「資本主義」論へ――対極に考えられてきた、宗教者と経済活動との関わりを解明。中世社会の輪郭を鮮明に描くと共に、国民国家という枠組をも超えてゆくべき、現代歴史学の課題を提言。網野史学の全容を俯瞰できる名著。解説/呉座勇一 【序にかえて】 絵師の心 一遍と「乞食非人」 【1 境界】 境界に生きる人びと 聖別から賎視へ 中世の商業と金融 「資本主義」の源流 補論 市の思想 〔対談者・廣末保氏〕 【2 聖と賎】 中世における聖と賎の関係について 中世における悪の意味について 【3 音と声】 中世の音の世界 鐘・太鼓・音声 【4 宗教者】 一遍聖絵 過渡期の様相 【あとがきにかえて】 宗教と経済活動の関係 初出一覧 解説 呉座勇一

著者紹介

網野 善彦 (アミノ ヨシヒコ)  
1928年、山梨県生まれ。東京大学文学部卒業。都立北園高校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学経済学部特任教授を歴任。専門は日本中世史、日本海民史。著書多数。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)