• 本

精神科病棟の青春 あるいは高校時代の特別な1年間について

シリーズ立ち行かないわたしたち

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-04-682972-6
4-04-682972-9
税込価格 1,430円
頁数・縦 173P 21cm

商品内容

要旨

高校2年生の春、加藤ミモリは摂食障害で精神科病棟へ入院した。スマホなどの私物は没収され、家族とも会えない外部と遮断された空間で、自由にベッドから降りることすら禁じられた病棟での日々。ミモリは新しい環境に戸惑い、悲嘆に暮れながらも、やがて同じ病棟で生活を送る人々と交流するようになる。いつも廊下で倒れている人、一言も喋らない人、手が赤くなるまで消毒をする人、いつから入院しているのかわからない謎の人、そして自分と同じ病気を持つ人…。一風変わった入院患者たちの存在は、いつしかミモリの気持ちに変化を促していくのだった。それまでの人生が一変するような絶望のなかで、少女は何を感じ、どのように再び前を向くのか。作者の実体験に基づく、困難と希望を描くセミフィクション。

目次

第1話 外と遮断された空間
第2話 怖くて変な人たち
第3話 痩せすぎた体
第4話 精神科病棟の人々
第5話 教えられない退院日
第6話 母親との面会
第7話 代わり映えのない生活で変わるもの
第8話 精神科病棟からの登校
第9話 逃げ出したい場所
第10話 私が安心できる場所
第11話 小さな事件
第12話 罪悪感と約束
第13話 会いたい家族、会いたくない家族
第14話 私の居場所
第15話 退院の日
第16話 再会とあの日々のこと

出版社・メーカーコメント

いびつで格好悪くて、まるで幻のような、かけがえのない、あの日々。高校1年の春、私は摂食障害で体調を崩し精神科病棟へ入院した。様々な制限のある不自由な生活、同じ病棟に入院する個性的な人々と交流。作者自身の経験をもとに描く、胸を打つセミフィクション。

著者紹介

もつお (モツオ)  
関西出身。高校時代に強迫神経症を発症し精神科病院に入院。その過程を描いたコミックエッセイ『わたし宗教』で大学在学中にコミックエッセイプチ大賞を受賞。2021年、受賞作品を約3年間かけて描き直した『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)