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物理学と神

集英社新書 0174

出版社名 集英社
出版年月 2002年12月
ISBNコード 978-4-08-720174-1
4-08-720174-0
税込価格 836円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

「神はサイコロ遊びをしない」と、かつてアインシュタインは述べた。それに対し、量子論の創始者ハイゼンベルグは、サイコロ遊びが好きな神を受け入れればよいと反論した。もともと近代科学は、自然を研究することを、神の意図を理解し、神の存在証明をするための作業と考えてきたが、時代を重ねるにつれ、皮肉にも神の不在を導き出すことになっていく。神の御技と思われていた現象が、物質の運動で説明可能となったのだ。しかし、決定論でありながら結果が予測できないカオスなど、その後も神は姿を変えて復活と消滅を繰り返し、物理学は発展し続けている。神の姿の変容という新しい切り口から、自然観・宇宙像の現在までの変遷をたどる、刺激的でわかりやすい物理学入門。

目次

第1章 神の名による神の追放
第2章 神への挑戦―悪魔の反抗
第3章 神と悪魔の間―パラドックス
第4章 神のサイコロ遊び
第5章 神は賭博師
第6章 神は退場を!―人間原理の宇宙論
第7章 神は細部に宿りたもう
第8章 神は老獪にして悪意を持たず

出版社・メーカーコメント

物理学は、神の概念と複雑に絡みながら発展した。アインシュタインは「神はサイコロ遊びをしない」と述べている。物理学における神の姿のドラマチックな変容を切り口に、その面白い歴史をたどる。

著者紹介

池内 了 (イケウチ サトル)  
1944年兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。同大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。名古屋大学大学院理学研究科教授。講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞などの受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)