• 本

藤田嗣治本のしごと

集英社新書 ヴィジュアル版 024V

出版社名 集英社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-08-720597-8
4-08-720597-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 253P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • フジタ、魅惑の本の世界

    代名詞ともいえる、印象的な「乳白色の肌」で知られ、19世紀のエコール・ド・パリにおいてその名を馳せた藤田嗣治。彼が制作に関った、挿絵や雑誌の表紙等「本のしごと」約90点をフルカラーで紹介した興味深い一冊です。フジタの生涯に沿って、丁寧に作品が紹介されているのでフジタファンならずとも楽しめます。

    (2014年3月31日)

商品内容

要旨

画家・藤田嗣治が八十年を超える生涯のなかで、母国日本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」―書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵―から約九十冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介。パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を二〇〇点以上収録。

目次

序曲―藤田の装幀観と、ある奇書
第1幕 美しい本―愛書都市パリ、挿絵本との出会い
第2幕 記憶のなかの日本―一九二〇年代パリの寵児
幕間 洋行のエクゾティスム―一九三〇年代初頭の中南米の記憶
第3幕 記憶のなかのフランス―一九三〇年代日本のニーズ
第4幕 洋行文士と藤田―戦時下の日本での協働、そして
終曲―本という小さな展示空間で

出版社・メーカーコメント

今なお新しい! フジタのブックワーク万華鏡 画家藤田の「本にまつわる創作(挿画、装丁、雑誌イラスト、漫画など)」を精選し、図版中心に紹介。画題は日本のおとぎ話から、ナンシー関風の版画等、絵画作品とは違う極めて現代的な藤田の世界を一望。

著者紹介

林 洋子 (ハヤシ ヨウコ)  
1965年、京都市生まれ。京都造形芸術大学准教授。東京大学文学部卒業、同大学院、パリ第一大学博士課程修了。東京都現代美術館学芸員を経て現職。博士(パリ第一大学)。専門は美術史、美術評論。『藤田嗣治 作品をひらく―旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会)で第三〇回サントリー学芸賞、第二六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞ほかを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)