商品内容
要旨 |
日本語の可能性を広げる待望の新詩集。 |
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目次 |
斜面の詩 |
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天国と、とてつもない暇
最果タヒ/著
小学館
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BK
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2008年、詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞、以降10〜20代の女性にカリスマ的人気を博している詩人の最新詩集
出版社・メーカーコメント
詩の世界に新風を吹き込んだ詩人の詩集現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。若き言葉の魔術師が贈る詩集、待望の刊行。《私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ。》――(「自分にご褒美」最後の6行)《きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう。》―(「冬の濃霧」最後の3行)《軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。/おやすみ。/私は、あなたが懐かしい。》(「声」最終連)漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白――斬新な詩行の列がポエジーを支える。