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日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

中公新書 2572

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-12-102572-2
4-12-102572-5
税込価格 990円
頁数・縦 282P 18cm

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要旨

私たちの食卓に並ぶ野菜や果物、穀類、香辛料の原料などは、そのほとんどが品種改良されている。イネの「コシヒカリ」、リンゴの「ふじ」などが有名だが、現在、各野菜や果物の中には、国内だけで100を超える品種が流通するものもあるという。それらの品種はどのようにして作られてきたのだろうか。本書では、ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、カブ、ダイコン、ワサビという七つの身近な食用植物を取り上げ、それぞれの品種改良の歴史と、それにまつわる興味深いエピソードを豊富に紹介。より美味かつ丈夫、短期間で大量の収穫が可能、さらに、栽培に手間とコストがかからない新品種を求めて植物と対峙する仕事は「育種家(ブリーダー)」と呼ばれる。本書で紹介される品種発見・改良の物語には、そうした育種家の努力はもちろん、生産者の偶然による発見や、人気品種の栄枯盛衰なども含まれる。著者は一般財団法人食品産業センターに勤務する育種家。大学卒業後キリンビールに入社、同社の育種プログラムを立ち上げた(花部門)。なお、ダイジェストでは「ナシ」の品種改良について取り上げている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年1月28日]

商品内容

要旨

より美味で、かつ丈夫、収穫量が多く、栽培しやすい品種を―。誰もが夢見る新品種を生むべく、自然と格闘する仕事が育種家だ。りんごの「ふじ」のように歴史に名を刻む有名種や、競争に敗れて頂点から転落した梨の「長十郎」など、品種改良をめぐる歴史は、育種家たちの情熱の結晶である。本書では、じゃがいもや大豆、大根、わさびなど7つの身近な食用植物を取り上げ、その進化と普及にいたるドラマを描き出す。

目次

序章 ブリーダーの特殊技能
第1章 ジャガイモ―次々現れる敵との激闘の数々
第2章 ナシ―日本発祥の珍しき果樹
第3章 リンゴ―サムライの誇りで結実した外来植物
第4章 ダイズ―縄文から日本の食文化を育んできた豆
第5章 カブ―持統天皇肝いりで植えられた作物
第6章 ダイコン―遺伝学者の想像を超えた品種たち
第7章 ワサビ―家康が惚れ込み世界に広がった和の辛味

おすすめコメント

より美味で、丈夫で、収穫量が多く、栽培しやすい品種を――。誰もが夢見る新種を生み出すため、自然と格闘する仕事が育種家だ。歴史に名を刻む有名種から、忘れ去られた幻の品種にいたるまで、品種改良の歴史は、そのまま彼らの情熱の結晶である。本書では、日本人にとってなじみ深い、ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、カブ、ダイコン、ワサビの七つの食用植物を取り上げ、その進化と定着の過程を紐解いてゆく。

出版社・メーカーコメント

より美味で、かつ丈夫、収穫量が多く、栽培しやすい品種を――。誰もが夢見る新品種を生むべく、自然と格闘する仕事が育種家だ。りんごの「ふじ」のように歴史に名を刻む有名種や、競争に敗れて頂点から転落した梨の「長十郎」など、品種改良をめぐる歴史は、育種家たちの情熱の結晶である。本書では、じゃがいもや大豆、大根、わさびなど7つの身近な食用植物を取り上げ、その進化と普及にいたるドラマを描き出す。

著者紹介

竹下 大学 (タケシタ ダイガク)  
1965(昭和40)年、東京都生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、キリンビールに入社。同社の育種プログラムを立ち上げる(花部門)。All‐America Selections主催「ブリーダーズカップ」初代受賞者(2004年)。技術士(農業部門)。NPO法人テクノ未来塾会員。現在、一般財団法人食品産業センターに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)