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哲学ノート

中公文庫 み39−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-12-205309-0
4-12-205309-9
税込価格 770円
頁数・縦 229P 16cm

商品内容

要旨

私のノートであるこの本が諸君にもノートとして何等か役立ち得るならば仕合である。このような序で始まり、伝統や新しい知性を根本から考え、「天才」や「指導者」についても探求、さらに倫理や批評の精神を思索する。戦時下にあらゆる勢力から疎まれつつも、ヒューマニズムを追求した孤高の哲学者の叫びが時空を超えて甦る。

目次

新しき知性
伝統論
天才論
指導者論
道徳の理念
倫理と人間
時務の論理
批評の生理と病理
レトリックの精神
イデオロギーとパトロギー
歴史的意識と神話的意識
危機意識の哲学的解明
世界観構成の理論

おすすめコメント

伝統や新しい知性を思索し、天才や指導者の本質を探究。戦時下、あらゆる勢力から疎まれつつも、ヒューマニズムを追求した孤高の哲学者の叫びが甦る。

著者紹介

三木 清 (ミキ キヨシ)  
明治30(1897)年兵庫県生まれ。京都帝国大学で西田幾多郎、波多野精一、ハイデルベルク大学でリッケルト、マールブルク大学でハイデガーの教えを受ける。大正15(1926)年三高講師を経て、昭和2(1927)年法政大学教授。翌年、羽仁五郎と「新興科学の旗のもとに」を発刊、同年の「唯物史観と現代の意識」は社会主義と哲学の結合について知識人に大きな影響を与えた。昭和5(1930)年共産党に資金を提供した容疑で治安維持法違反で検挙、入獄中に教職を失い著作活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)