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革新幻想の戦後史 上

中公文庫 た74−2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-12-206172-9
4-12-206172-5
税込価格 968円
頁数・縦 369P 16cm
シリーズ名 革新幻想の戦後史

商品内容

要旨

戦後社会を席捲した「左派でなければ知的ではない」という空気“革新幻想”はどのようなものだったのか。渦中を見てきた社会学者が自分史と交差させながら、膨大な文献と聞き取り調査を駆使して立体的に描き出す。第一三回読売・吉野作造賞受賞作。文庫版上巻には補論「昭和戦前期「左傾学生」の群像―統計的考察」を増補。

目次

1章 悔恨共同体と無念共同体(三島由紀夫が描いた都知事選
北一輝の弟
有田八郎と北〓(れい)吉)
2章 『世界』の時代(民主社会党と雑誌『自由』の不運
どれだけ読まれていたか
『世界』のアップ・アンド・ダウン
小春日和)
3章 進歩的教育学者たち(牙城・東大教育学部
教育社会学者との確執
どこかおかしい教育学
知識人の欲望と教育学支配)
4章 旭丘中学校事件(北小路昂と北小路敏
「おい!おっさん、早く書かんか」
皇国少年と平和・民主少年)
補論1 昭和戦前期「左傾学生」の群像―統計的考察

おすすめコメント

戦後社会における革新勢力の席捲は、誰によって焚きつけられ煽られたものだったのか。膨大な文献と聞き取り調査により描き出す。読売・吉野作造賞受賞作を増補した決定版。

著者紹介

竹内 洋 (タケウチ ヨウ)  
1942年(昭和十七)、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、関西大学東京センター長、関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。歴史社会学・教育社会学専攻。96年に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会)で第三九回日経経済図書文化賞を受賞。『革新幻想の戦後史』で第一三回読売・吉野作造賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)