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閉経記

中公文庫 い110−4

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-12-206419-5
4-12-206419-8
税込価格 748円
頁数・縦 306P 16cm

商品内容

要旨

変わっていく身体、減らない体重、親の老い、夫の偏屈。更年期に次々とふりかかる事態に女たちは奮闘する。その闘いぶりは、“漢”と書いて“おんな”と読むにふさわしい―ぽっぽと火照るからだで日米を往復し、仕事に介護にラテン系エクササイズにと全力で走り抜けた日々。人生と格闘する多くの女たちの支持を得た、パワフルなエッセイ集。

目次

初冬やくそ暑いのは我ばかり。
寒鼠最期はゴミとなりにけり。
本命のチョコ食いあかす犬心。
経血やしょぼしょぼしょぼと寂しそう。
朧月夜の目も寝ずに数独かな。
五十五のやぶれかぶれの色気かな。
春あらし山もめらめら燃えておる。
桜さき骨うきあがる散りぬるを。
ゆく春や鬼のいぬ間に何をせう。
目に青葉愛染かつらクリームパン。〔ほか〕

おすすめコメント

更年期の女性たちは戦っている。老いるからだ、減らない体重、親の介護、夫の偏屈と。ホルモン補充療法に挑戦、ラテン系エクササイズに熱中する日々を、無頼かつ軽妙に語るエッセイ集

著者紹介

伊藤 比呂美 (イトウ ヒロミ)  
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)などがある。現在は、熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、往復しながら活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)