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そこにある山 人が一線を越えるとき

中公文庫 か96−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-12-207452-1
4-12-207452-5
税込価格 902円
頁数・縦 281P 16cm

商品内容

要旨

「どうして結婚したんですか?」デリカシーに欠けた、無配慮で苛立たしいこの“愚問”がもたらしたのは、人はなぜ冒険するのかという「最大の実存上の謎」への偉大な洞察だった。43歳をすぎ「人生が下り坂に入った」と自覚する著者が、探検家としての思考の遍歴を網羅した傑作エッセイ。

目次

序章 結婚の理由を問うのはなぜ愚問なのか
第1章 テクノロジーと世界疎外―関わること その1
第2章 知るとは何か―関わること その2
第3章 本質的な存在であること(二〇一九年冬の報告)―関わること その3
第4章 漂泊という“思いつき”―事態について その1
第5章 人はなぜ山に登るのか―事態について その2
終章 人生の固有度と自由

出版社・メーカーコメント

結婚も住宅ローンも、犬橇探検も、まったく想定外だった? 人はいつ、そしてなぜ一線を越えるのか。冒険家・角幡唯介の新たな人生論とは。〈解説〉仲野徹

著者紹介

角幡 唯介 (カクハタ ユウスケ)  
1976年北海道生まれ。作家、探検家、極地旅行家。早稲田大学政治経済学部卒業。大学在学中は探検部に所属。2010年に上梓した『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。12年『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、13年『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞、15年『探検家の日々本本』で毎日出版文化賞書評賞、18年には『極夜行』で本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)