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石原吉郎 シベリア抑留詩人の生と詩

中公文庫 ほ25−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-12-207633-4
4-12-207633-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 465P 16cm

商品内容

要旨

『サンチョ・パンサの帰郷』『望郷と海』で知られる戦後日本を代表する詩人・石原吉郎(一九一五〜七七)。彼は厳寒の地シベリアで何を体験し、日本社会に何を見たのか。六二年の波瀾の生涯を丹念に辿り、詩からエッセイ、短歌俳句まで精緻に読み解き、戦中・戦後体験と作品世界を捉えなおす。

目次

第1章 記憶としての言葉―体験と作品の関係をめぐって
第2章 昭和一〇年前後の青春―誕生から応召まで
第3章 鹿野武一との出会いと戦争体験―応召からシベリア抑留まで
第4章 シベリアの日々―抑留から帰国まで
第5章 失語から詩作へ―帰国、そして『ロシナンテ』という楽園
第6章 詩集『サンチョ・パンサの帰郷』の世界―その三つの層をめぐって
第7章 強制された日常から―語り出されたシベリア
第8章 早すぎる晩年の日々―旺盛な詩作と突然の死
対談 言葉が記憶する―石原吉郎をめぐって 山城むつみ+細見和之

出版社・メーカーコメント

極限と日常のはざまを生きた詩人・石原吉郎。苛酷なシベリアの体験を経て紡ぎ出された作品世界をその生涯とともに丹念に跡づける。〈巻末対談〉山城むつみ

著者紹介

細見 和之 (ホソミ カズユキ)  
1962年、兵庫県丹波篠山市生まれ。京都大学教授(ドイツ思想)、詩人、大阪文学学校校長。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学、大阪大学)。主な著書に『「戦後」の思想』(日本独文学会賞)、『「投壜通信」の詩人たち』(日本詩人クラブ誌界賞)、主な詩集に『ほとぼりが冷めるまで』(藤村記念歴程賞)、『言葉の岸』(神戸ナビール文学賞)、『家族の午後』(三好達治賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)