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二階のいい人

台湾文学コレクション 3

出版社名 早川書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-15-210344-4
4-15-210344-2
税込価格 3,410円
頁数・縦 429P 19cm

商品内容

要旨

ベルリンに住む弟のもとに滞在することになった台湾の高校教師。疎遠だった弟とぎこちなく交流しながら、彼女は持ってきた亡き母のノートをめくる。美容師だった母は、自宅の二階でひそかに営んでいたもう一つの「仕事」の顧客、「いい人」たちについて書き記していたのだった…。『亡霊の地』の注目作家が放つ新たな傑作。

出版社・メーカーコメント

ベルリンの弟の家にやってきた台湾の高校教師。不慣れな外国に戸惑う日々の合間、彼女は美容院を営んだ亡母の顧客名簿をめくり、古い記憶をたどる。貧しい一家は母の裏の商売のおかげで生き延びたのだが−−。疎外感を抱き生きてきた女性が出会うひと夏の物語

著者紹介

陳 思宏 (チェン スーホン)  
1976年、台湾の彰化県永靖郷の農家に、9人姉弟の末っ子として生まれる。輔仁大学英文系を卒業後、台湾大学戯劇研究所で演劇学を学び、俳優としても活躍する。2002年短篇集『指甲長花的世代(未邦訳)』で作家デビューし、精力的に短篇、長篇、エッセイを上梓。2019年に刊行された『亡霊の地』(早川書房刊)で台湾文学賞金典年度大賞と金鼎賞文学図書賞を受賞した
白水 紀子 (シロウズ ノリコ)  
1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了。専門は中国近現代文学、台湾現代文学、ジェンダー研究。横浜国立大学名誉教授
呉 佩珍 (ゴ ハイチン)  
1967年生まれ。国立政治大学台湾文学研究所教授。日本筑波大学文芸言語研究科博士(学術)。専門は日本近代文学、日本統治期日台比較文学、比較文化。現在、国立政治大学台湾文学研究所所長。津島佑子、丸谷才一、柄谷行人の作品の繁体字訳を担当
山口 守 (ヤマグチ マモル)  
1953年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了。専門は中国現代文学、台湾文学および華語圏文学。日本大学文理学部教授を経て、日本大学人文科学研究所上席研究員。日本台湾学会名誉理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)