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絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか 空間の絵本学

出版社名 勁草書房
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-326-85200-0
4-326-85200-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 304,21P 20cm

商品内容

要旨

動物たちはつぎつぎに出会い、列をつくり、塔になり、袋に入り込む。空間構成のプロセスという観点から、「絵本の力」の謎を解き明かす!

目次

1章 絵本はどのように作られているのか―空間構成のプロセスからとらえた絵本論
2章 動物たちが一列で行進する絵本―積み木型絵本とは何か
3章 動物たちがつぎつぎ呑み込まれる絵本―入れ子型絵本とは何か
4章 動物たちが積み重なり合ったり呑み込まれたり―均衡回復の絵本体験
5章 見えない関係が文字によって積み重なる絵本―積み木型絵本の拡張1
6章 絵や文字ではなく関係が積み重なる絵本―積み木型絵本の拡張2
7章 絵本作家が挑戦する積み重なる関係の絵本―絵本の新たな表現の可能性
8章 絵本になぜいろいろな動物たちが登場するのか―均衡回復型絵本のなかの動物論
9章 成長する主人公の絵本―均衡の回復されない絵本論
10章 これでおしまい?―絵本世界の体験を生きる絵本世界論へ

出版社・メーカーコメント

絵本で動物たちは次々に出会い、列を作り、塔になり、袋に入り込む。名作を参照し、「空間構成のプロセス」という観点から考察する。絵本という空間はどのように構成されていくのか。動物たちが塔になり、クライマックスでの崩壊を経て、元の状態へと戻る均衡回復の物語は、積み木の重なりが崩壊するのと同じ知覚体験をもたらす。「空間構成のプロセス」の観点から、絵本特有のパターンを読み解き、絵本が読者にいかなる体験を生みだすのか、人間学をもとに考察する。

著者紹介

矢野 智司 (ヤノ サトジ)  
現在、佛教大学教育学部教授、京都大学名誉教授。京都大学教育学研究科博士課程中退、教育学博士
佐々木 美砂 (ササキ ミサ)  
高崎市立図書館図書館司書をへて現在は絵本研究者。梅花女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)