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肉体と死と悪魔 ロマンティック・アゴニー 新装版

出版社名 国書刊行会
出版年月 2000年8月
ISBNコード 978-4-336-04276-7
4-336-04276-4
税込価格 5,500円
頁数・縦 758,26P 20cm

商品内容

要旨

19世紀ロマン主義文学の病理を摘出した書として、久しく私たちの枕頭に置かれていたマリオ・プラーツの名著『肉体と死と悪魔』が、いよいよ邦訳刊行されると聞いて、今昔の感をふかくしている。世紀末デカダン文学を読み解くキーワードとして、今では私たちに親しくなっている「宿命の女」とか「つれなき美女」とか「アンドロギュヌス」とかいった語は、すべて本書によって市民権を得たといってもよいであろう。プラーツ教授の駆使する資料は18世紀の聖侯爵から英仏伊の世紀末文学まで、さらにラファエル前派やギュスターヴ・モローらの画家にまで及んで博捜をきわめている。

目次

メドゥーサの美
サタンの変貌
聖侯爵の旗印のもとに
つれなき美女
ビザンティウム
スウィンバーンと「イギリス風悪徳」
ダヌンツィオと「言葉にたいする官能的嗜好」

著者紹介

草野 重行 (クサノ シゲユキ)  
1956年生れ。東京歯科大学助教授。専攻英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)