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カンボジア花のゆくえ

現代アジアの女性作家秀作シリーズ

出版社名 段々社
出版年月 2003年10月
ISBNコード 978-4-434-03579-1
4-434-03579-7
税込価格 2,090円
頁数・縦 211P 20cm

商品内容

要旨

「市民はみな、プノンペンを出よ」―1975年4月17日、首都に突如現れたカラスのような黒ずくめの兵士たち。資産家ソコンは身の危険を感じ、一人娘のミアルダイに同居する青年ボライと夫婦を装うよう命じる…。飢餓と殺戮、強制労働の極限状況の中で、ミアルダイ、ボライ、ソコンの人生の歯車も大きく狂わされていく…。国民の三人に一人の命が奪われたポル・ポト政権時代。奇跡的に生き延びた著者が、自らの体験を重ね、政治に翻弄される人々の悲劇を描く。行方不明の両親に、自身の無事を知らせるべく発表した話題の長編。

出版社
商品紹介

国民の3人に1人の命が奪われたポル・ポト時代。裕福な家の娘の運命を通して、政治に翻弄される人々の悲劇を描く。

おすすめコメント

黒服を着たカラスのような兵士たちの出現-----それは首都プノンペンの全市民にとって、悪夢のはじまりだった・・・。ポル・ポト政権下で両親の死、集団強制結婚など数々の苦難を乗り越えた著者が、自らの体験を重ね、政治に翻弄される人々の悲劇を描く。

著者紹介

ヴァンナリーレアク,パル (ヴァンナリーレアク,パル)   Vannarirak,Pal
1954年、カンボジアのコンポン・チナン州生れ。ポル・ポト政権下(1975〜79年)で両親を亡くし、集団強制結婚させられる。同政権崩壊後、区役所に勤務しながら小説を書き始める。88年発表の『カンボジア 花のゆくえ』は文学コンクールで第一位入賞、デビュー作となる。95年、長編『忘れ得ず』でシハヌーク国王文学賞受賞。現在、シナリオ・ライター、作詞家としても活躍。女性や青少年の社会問題を扱うNGOに協力し、啓発ビデオ制作にも力を入れている
岡田 知子 (オカダ トモコ)  
1966年神戸市生まれ。聖心女子大学卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修了。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程中退。現在、東京外国語大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)