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愛の裏側は闇 2

出版社名 東京創元社
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-488-01033-1
4-488-01033-4
税込価格 2,750円
頁数・縦 402P 20cm
シリーズ名 愛の裏側は闇

商品内容

要旨

1953年、シリア。片田舎のマーラ村で権勢を誇るムシュタークの一族に生まれたファリードは、村の記憶が深く刻まれた楡の老樹を燃やした罪を着せられ、寄宿制の修道院学校に入れられてしまう。アラビア語を禁止され、本名を使うことさえ許されず、厳しい労働やリンチ、嫌がらせ、そして孤独に耐えつづける日々。だがそこで、修道士のガブリエルや上級生のブーロスに助けられ、彼らを支えとするようになる。これが、ファリードの人生にとって重大な出会いだとも知らずに。家族の愛情と友情、笑い声に満ちた明るい幼年期と、恋人や家族と引き離され、孤独と絶望に覆われた修道院生活を送る少年時代。一族の繋がりと運命に翻弄されながらも懸命に成長する少年の姿を描く第二巻。

出版社
商品紹介

秘密の恋が暴かれ、恋人と引き離された少年。学校で厳しい修練や嫌がらせ、そして孤独に耐え成長する姿を描く、大河小説第2巻。

著者紹介

シャミ,ラフィク (シャミ,ラフィク)   Schami,Rafik
1946年シリア、ダマスカス生まれ。1971年にドイツのハイデルベルク大学へ留学する形で亡命する。文学集団“南風”を仲間と立ち上げ、外国人労働者によるドイツ語文学の先駆けとなった。受賞歴も多く、ドイツ語を母語としないドイツ語作家に贈られるシャミッソー賞の、第1回(1985年)では奨励賞、1993年には本賞に輝く。『愛の裏側は闇』の英語版に対してブック・オブ・ザ・イヤー賞銀賞(2009年)とIPPYゴールドメダル賞(2010年)、2011年には作家としての全活動に対して「忘却に抗して―民主主義のために」という賞を受けている
酒寄 進一 (サカヨリ シンイチ)  
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て和光大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)