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通訳

海外文学セレクション

出版社名 東京創元社
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-488-01648-7
4-488-01648-0
税込価格 2,530円
頁数・縦 270P 20cm

商品内容

要旨

ジュネーヴの国際機関で通訳サービスの責任者を務めるフェリックス・ベラミーは部下から報告を受けた。16カ国語を操るひとりの通訳が、同時通訳中に異常をきたすという。問題の通訳は、「全生物が話す普遍言語を発見しかけているのだ」と主張するが解雇され、ベラミーに執拗につきまとったのち失踪を遂げた。彼の狂気は伝染性のものだった。うつされたベラミーは、奇怪な言語療法を受け、通訳が残した謎のリストを携え欧州中を放浪することに―。あらゆるものに隠れて鼓動する創造の恐るべき力。知的遊戯に満ちた、現代イタリア発幻視的物語。

出版社
商品紹介

15カ国語を操る通訳が言語障害で狂い失踪。国際機関に勤める私も感染し…。アダムが話した原初言語の謎に迫る、幻視サスペンス。

著者紹介

マラーニ,ディエゴ (マラーニ,ディエゴ)   Marani,Diego
1959年、イタリア北部フェラーラ生まれ。ヨーロッパ連合理事会に通訳・翻訳校閲官として勤務。考案した人工言語「ユーロパント」で書いた国際ニュース解説をスイスの新聞に連載。単一言語主義を挑発した奇抜なアイデアが有名になり、1999年、フランスでユーロパントによる短編集『Las adventures des inspector Cabillot(カビリオ警部の冒険)』を出版。2000年、小説『Nuova grammatica finlandese(新しいフィンランド語文法)』(グリンツァーネ・カヴール賞受賞)で本格的にデビュー。本書(2004年)のほか、『L’ultimo dei vostiachi(ヴォスティアキ族の最後)』(2002年、カンピエッロ賞審査員選定賞、ストレーザ賞受賞)、『Il compagno di scuola(同級生)』(2005年、カヴァッリーニ賞受賞)など多数の著書がある
橋本 勝雄 (ハシモト カツオ)  
1967年生まれ、京都外国語大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)