• 本

螺鈿の小箱

出版社名 東京創元社
出版年月 2005年11月
ISBNコード 978-4-488-02385-0
4-488-02385-1
税込価格 2,860円
頁数・縦 269P 22cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 夢か現実か幻か

    不思議な感覚がジワジワと追ってくる、幻想ミステリ短編集です。ある時は少女の手に、ある時は老婆の手に、ある時は医師の手に。「螺鈿の小箱」は様々な人の手に渡りながらも常にそこには、彼らにとって最も重要なモノが隠されています。箱の中身が暴かれた時に変化するストーリー。登場人物が背負っているおどろおどろしいもの、オカルト的な話の展開におののき、時にエロティックに、そして残酷にラストへつき進むストーリーにくぎづけです。舞台も、アジアの異国独特の雰囲気漂う情景や、日本のはずなのにゆがんだ場所のように感じたりと、まさに幻想的。読む人の心も不安定になっていきそうなコワイ1冊です。

    (2005年12月24日)

商品内容

要旨

アジアの風土とヨーロッパの文化の配合が作り上げた物語の宝石箱。名手が心を込めて織り上げた、絢爛たる幻想ミステリ集成。

出版社
商品紹介

アジアの魔都で繰り広げられる幻想の宴。傍らには、いつも螺鈿の小箱が置かれていた。名手が織り上げる豪奢な幻想ミステリ集。

おすすめコメント

サイゴンの熱気の中で、幻の満開の桜の下で、第二次大戦時の上海の妓楼で―秘めやかに繰りひろげられる幻想の宴。アジアの風土とヨーロッパの文化の配合が作り上げた物語の宝石箱。名手が心を込めて織り上げた、絢爛たる幻想ミステリ集成。

著者紹介

篠田 真由美 (シノダ マユミ)  
1953年、東京本郷生まれ。早稲田大学第二文学部卒。1992年、第二回鮎川哲也賞の最終候補作となった『琥珀の城の殺人』でミステリ作家としてデビューする。94年刊行の本格ミステリ長編『未明の家』より建築探偵桜井京介シリーズを開始し、多くの読者を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)