• 本

ニャン氏の事件簿

創元推理文庫 Mま1−8

出版社名 東京創元社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-488-43908-8
4-488-43908-X
税込価格 836円
頁数・縦 264P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ニャン氏の存在感に不思議な読書体験!

    本格"猫ミステリ"と銘打たれた本作。読む前はまさかここまで本格的なものだとは思いませんでした。ニャン氏の存在に主人公の佐多くんと読んでる私の戸惑いが見事にリンクして妙な酩酊感すら感じました。読み進むうちに徐々に受け入れていくのですが、それもリンクしていてある意味リアルな体験をしたような感覚がありました。とても不思議で得難い読書でした。謎解きも楽しかったです!

    (2017年4月9日)

商品内容

要旨

アルバイトをしながら、自分を見つめ直している佐多くんは、あるお屋敷で、突然やってきた一匹の猫とその秘書だという男に出会う。実業家のA・ニャンと紹介されたその猫が、過去に屋敷で起こった変死事件を解き明かす?!って、ニャーニャー鳴くのを通訳しているようだが本当?次々と不思議な出来事とニャン氏に出くわす青年の姿を描いた連作ミステリ。文庫オリジナルだニャ。

おすすめコメント

大学を休学し、家電配送のアルバイトなどをしながら、自分を見つめ直している佐多くん。とあるお屋敷のシャンデリアの付け替えにいくと、休憩中に出くわしたのは、一匹の猫とそれに仕える秘書兼運転手だという男だった。アロイシャス・ニャン氏と紹介された品のいい猫は、その屋敷で起こった変死事件の謎を解き明かす?! って、猫がニャーニャーと鳴いているところを勝手に解釈しているみたいだけど本当なの? アルバイト先で、次々と不思議な出来事とニャン氏に出くわすことになった、佐多くんの右往左往の探偵譚を愛らしく描いた連作短編集。

著者紹介

松尾 由美 (マツオ ユミ)  
1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行しデビュー。91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)