
百万の手
創元推理文庫 Mは1−1
出版社名 | 東京創元社 |
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出版年月 | 2006年6月 |
ISBNコード |
978-4-488-46201-7
(4-488-46201-4) |
税込価格 | 880円 |
頁数・縦 | 397P 15cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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お前は一人の人間だ。一生懸命生きていればいいんだ。
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
『しゃばけ』シリーズの著者・畠中恵が、舞台を現代に移して描くファンタスティック・ミステリ。中学生の夏貴は、焼死した正哉の携帯から聞こえてくる本人の声に動かされ、火事の原因を探り始める。信じていた人に失望させられ、鬱陶しく感じていた人が支えになってくれる…。14才の少年の心は揺さぶられ続けるが、それでも夏貴は死んだ正哉の為に、そして最後は自分自身の為に、つき進んでいく。前半はファンタスティック・ホラーの感があり、後半は一転してバイオレンス溢れるミステリーに変わる。義父とのデコボコ・コンビも、時に胸をつまらせ、時に痛快に、と心地良い。「今、目の前にあるものを、きちんと見据えろ。」義父の声を背に、夏貴は明日に踏み出していく。
(2006年7月13日)
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商品内容
要旨 |
僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。どうして…。悲しみにくれる僕の耳に、慣れ親しんだ声が聞こえてきた。死んだはずの正哉が携帯から語りかけてきたんだ!あの火事は不審火だった!?真相を探るために僕は正哉と動き出す。少年の繊細な心の煌めきを見事に描いた青春ファンタスティック・ミステリの傑作。 |
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