• 本

ビッグバンのジレンマ

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 1997年9月
ISBNコード 978-4-492-39255-3
4-492-39255-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 227P 20cm

商品内容

要旨

本書の第一部では、まず日本が直面しているこのようなジレンマをくわしく説明し、原因を分析する。そして、金融制度調査会などの三つの報告にみられる問題点、特に規制緩和・撤廃の遅さや不徹底を具体的に指摘し、改善策を述べる。第二部では、ビッグバンに対応した金融行政のあり方について、政府が考えている方向性を解説し、その中身や組織の改革を批判的に検討し、さらに不良債権処理などセーフティ・ネットの強化策にも触れる。第三部では、ビッグバンの公共版ともいうべき財政投融資制度の改革を論じ、それを含む政府の財政構造改革の問題点を指摘する。

目次

第1部 ビッグバンの危うさ―空洞化促進か金融危機か(「護送船団方式」とその崩壊
市場間競争の激化と日本の金融空洞化
「外為法改正」は福音か、陰謀か ほか)
第2部 ビッグバンで金融監督行政は変わるか(大蔵省による金融行政の失敗
金融行政は財政政策から独立できるか
日銀法改正は不十分 ほか)
第3部 ビッグバンと財政構造改革(公的金融の縮小と財政投融資の抜本的改革
「財政構造改革法案」は羊頭狗肉か
財政構造改革でマクロ経済はどうなる ほか)