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大学で学ぶゾンビ学 人はなぜゾンビに惹かれるのか

扶桑社新書 330

出版社名 扶桑社
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-594-08324-3
4-594-08324-2
税込価格 1,034円
頁数・縦 303P 18cm

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要旨

映画やテレビ、漫画やゲームといったエンターテインメントの中で、古今東西にわたり根強い人気を誇るコンテンツが「ゾンビ」である。死んだはずの人間が動き出し、生きている人間を襲い始め、周囲を混乱に陥れるという設定で描かれることの多いゾンビだが、なぜ繰り返し主題として選ばれるのだろうか。本書では、ゾンビが人々を惹きつける理由について、ゾンビコンテンツの歴史と変遷、現代社会との関連性、ゾンビに対する恐怖心の正体といったさまざまな視点から分析。元々はヴードゥー教の呪術によって生み出される存在であったゾンビが、「感染する」「走る」「噛みつく」という特徴を備えるようになり、より現代的な問題を反映している点を、実際の作品を例に挙げながら、大学の授業を模して解説している。ゾンビというマニアックな分野から社会全体に応用できる「ものの見方」を獲得することが、著者の狙いの一つだという。著者は近畿大学総合社会学部総合社会学科准教授。観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、ゾンビ学を専門とし、近畿大学ではゾンビを題材に講義を行っている。著書に『巡礼ビジネス』(角川新書)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年6月9日]

商品内容

要旨

人々は何をもって「ゾンビ」としているのか。ゾンビを研究して何がわかるのか。ヴードゥー教から『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を経て『ワールド・ウォーZ』まで、映画、マンガ、アニメ、ドラマ、小説ゲーム、ハロウィン、町おこしなどあらゆる角度からゾンビを分析する、ゾンビ総合研究書。深遠なるメディアコンテンツ学の世界へようこそ!

目次

第1章 「ゾンビ」とは何か(ゾンビという字を辞書で引いたら…
先行研究の収集と整理 ほか)
第2章 映画で見るゾンビの歴史(ゾンビ映画の数の推移―こんなにあるゾンビ映画
ヴードゥー・ゾンビ―異文化としてのゾンビ ほか)
第3章 ゾンビのグローバル化、マルチメディア化(世界をまたにかけるゾンビ映画―『ワールド・ウォーZ』
ところ変わればゾンビも変わる―進む国際化と多様化 ほか)
第4章 日本のゾンビ文化考(日本のゾンビ映画―『バトルガール』から『屍人荘の殺人』まで
邦題のえじき―映画宣伝の面白さ ほか)
第5章 なぜ人々はゾンビに惹かれるのか(「だらしなさ」から来る「自由さ」―バカバカしさの中に創造性あり
ゾンビは人間自身を見つめなおさせる ほか)

おすすめコメント

近畿大学の超人気講義が1冊に!   ゾンビの歴史はヴードゥー教から始まる。そこから金字塔的ゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を経て、映画、マンガ、アニメなど、「ゾンビ」という存在は人々を惹きつけてきた。特に昨今は、『ワールド・ウォーZ』、『カメラを止めるな!』、『屍人荘の殺人』、『ゾンビランドサガ』など、ゾンビコンテンツの大ヒットが続き、ハロウィンともなれば街はゾンビメイクの人々であふれる。 そもそも「ゾンビ」とは何か。映画、ゲームなどのコンテンツでどのように発展してきたか。いつからゾンビは全力疾走するようになったのか。『鬼滅の刃』はゾンビものなのか。日本独特の「カワイイ」文化に取り込まれたゾンビや、ゾンビでの町おこしなど、本書はあらゆる角度からゾンビを分析したゾンビ総合研究書である。

著者紹介

岡本 健 (オカモト タケシ)  
1983年、奈良県生まれ。近畿大学総合社会学部総合社会学科准教授。専門は観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、ゾンビ学。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻博士後期課程修了。博士(観光学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)