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迷えるウクライナ 宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い

扶桑社新書 466

出版社名 扶桑社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-594-09316-7
4-594-09316-7
税込価格 1,100円
頁数・縦 287P 18cm

商品内容

要旨

ロシアと同じ東方正教を信仰してきたウクライナは、今、揺れている。「この問題には言及するな」といわれるほどに危うい情勢下、正教徒にしてウクライナの宗教を専門とする筆者が、正教会という立脚点から複雑な両国の関係を解説する。今、ウクライナの宗教界で起きていることを描き出した本邦初の書。

目次

第1章 東スラヴにおける東方正教会の歴史と特徴
第2章 「未来よりも不確かな過去」―ロシアとウクライナの正教会の歴史
第3章 神の死、祖国の死―ソ連体制下のウクライナの正教会
第4章 ロシア正教会と「ロシア世界」の文明観
第5章 ウクライナの正教会―ロシアなきウクライナを目指して
終章 割れた洗礼盤

出版社・メーカーコメント

千年以上にわたって東方正教という信仰を共有してきたウクライナとロシア。しかし、侵攻後、ウクライナの正教会は、ロシアとのつながりを断つか維持するかをめぐって非常な混乱状態にある。独立派と親露派の激しい対立は、ウクライナを分断させるものにもなりかねない。ウクライナの正教会はどこに向かうのか。正教徒にしてウクライナの正教を専門とする研究者が、正教会という立脚点から両国の関係と、今、ウクライナの宗教界で起きていることをリアルタイムで描き出す。日本では初めてとなる報告である。

著者紹介

高橋 沙奈美 (タカハシ サナミ)  
1979年(昭和54)、静岡県生まれ。現在、九州大学大学院人間環境学研究院講師。京都大学文学部、ロシアのサンクトペテルブルク大学、ウラジーミル大学を経て、2011年、北海道大学大学院博士課程単位取得。博士(学術)。現在の主な研究テーマは、現代ウクライナの公共宗教、ロシアとウクライナにおける政教分離、宗教とナショナリズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)