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縁もゆかりもあったのだ

出版社名 太田出版
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-7783-1750-8
4-7783-1750-5
税込価格 1,430円
頁数・縦 191P 18cm

商品内容

要旨

初めて訪れたのに、初めてじゃない。京都、ハワイ、病院、引っ越し。場所と記憶をめぐる、笑いと涙の紀行エッセイ。

目次

京都を知っていた
祈りを飛ばす人、回収する人
東京は、はじまりの地
メロンと郷愁
監獄のある街で
母を知る旅
私の藻岩山
寄る辺のない旅
事件は風呂場で起きる
浅草寺と奇縁
ブルーシートの息吹
ただ穏やかなホノルルの夜
祖母の桜
熊の恋文
双葉荘の同窓会
乗り合わせた縁
あの世の記憶
猫を乗せて
凍える夜の鍋焼きうどん
ロフトとニジョージョー
おわりに その癖を隠さなくていい

出版社・メーカーコメント

第34回講談社エッセイ賞受賞作家こだま場所と記憶をめぐる、笑いと涙の紀行エッセイ「俺はたった今刑務所から出てきたんだ」私たちは「えっ」と発したまま固まった。刑務所と監獄博物館のある街特有の冗談だろうか。膝の上に載せた「かにめし」に手を付けられずにいた。(中略)別れ際、おじさんが「これやるよ、餞別だ」と言って渡してきたものを広げてみた。それは首元や袖口の伸びきったスウェットの上下だった。第34回講談社エッセイ賞受賞のエッセイストこだま、待望の新作は自身初となる紀行エッセイ。どの場所でも期待を裏切らない出来事が起こり、そして見事に巻き込まれていくこだま。笑いあり、涙あり、そしてドラマチックな展開に驚く内容も。網走、夕張、京都などにとどまらず、病院や引っ越し、移動中のタクシーなど「自分と縁のあった場所」について全20篇を収録。<目次>京都を知っていた(京都・南禅寺)祈りを飛ばす人、回収する人(台湾)東京は、はじまりの地(東京・品川)メロンと郷愁(北海道・夕張)監獄のある街で(北海道・網走)母を知る旅(京都・嵐山)私の藻岩山(北海道・札幌)乗り合わせた縁(飛行機・タクシー)事件は風呂場で起きる(某所)浅草寺と奇縁(東京・浅草)ブルーシートの息吹(自宅→新居)ただ穏やかなホノルルの夜(ハワイ)祖母の桜(病院)熊の恋文(実家)双葉荘の同窓会(学生時代の借家)寄る辺のない旅(ロンドン、パリ、ローマ)あの世の記憶(青森、秋田、岩手)猫を乗せて(車)凍える夜の鍋焼きうどん(ビジネスホテル)ロフトとニジョージョー(京都)<プロフィール>エッセイスト。デビュー作は自身の夫婦関係を描いた私小説『夫のちんぽが入らない』。その後漫画化、ドラマ化など展開。2作目となる『ここは、おしまいの地』で第34回講談社エッセイ賞受賞。2020年、続編の『いまだ、おしまいの地』を発売。

著者紹介

こだま (コダマ)  
エッセイスト。実話を元にした私小説『夫のちんぽが入らない』でデビュー。二作目のエッセイ『ここは、おしまいの地』で第34回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)