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リミタリアニズム 財産上限主義の可能性

出版社名 草思社
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-7942-2786-7
4-7942-2786-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 384,40P 19cm

商品内容

要旨

超富裕層が、民主主義を歪め、環境を悪化させ、不平等を拡大している実態を指摘し、いまこそ「財産に上限を設ける」ことを真剣に議論すべき理由を説く。大胆にして新しい政治哲学の登場!

目次

序章
第1章 どれぐらいなら多すぎるのか
第2章 貧しい人は貧しいままで不平等が拡大
第3章 汚れた金
第4章 民主主義をむしばむ
第5章 世界に火を付けようとしている
第6章 誰も千万長者に値しない
第7章 お金を使ってできることがたくさんある
第8章 慈善事業が答えではない
第9章 金持ちも得をする
第10章 これからの道

出版社・メーカーコメント

誰も1000万ドル以上持つべきではない!スーパーリッチが世界を蹂躙する現実に待ったをかける、大胆にして新しい政治哲学の登場。◆トマ・ピケティ(『21世紀の資本』)、ケイト・ラワース(『ドーナツ経済学が世界を救う』)ほか絶賛◆「個人の財産に上限をもうける」という驚くべき提案が、世界を救う!気鋭の経済学者が、超富裕層が民主主義を歪め、環境を悪化させ、不平等を拡大している実態を指摘し、超富裕層が「存在しない」世界が、いかに理想的な社会を生み出すかを力説する。資本主義、新自由主義への再考を促し、民主主義の根幹を見つめなおすように迫る、ディカルな1冊!解説玉手慎太郎「この画期的な本は、緻密な論理と説得力のある個々人の物語を組み合わせ、超富裕層から極度の怒りを抱えた人まで、あらゆる人々を現代の最も重要な公共の議論の一つに巻き込む」ーケイト・ ラワース (『ドーナツ経済学が世界を救う 』著者)「リミタリアニズムーー個人が独占できる資源に上限を設定すべきだという主張ーーについての強力な主張だ。必読の書!」ートマ・ピケティ(『21世紀の資本』著者)「今こそ、『お金がありすぎるということはあり得るのだろうか?』という問い、そしてそれに伴う『では、私たちはどうすればよいのか?』という問いを、誰かが問いかける時です」 アビゲイル・ディズニー(映画監督、慈善家、活動家)「富の蓄積に上限を設けることについての、最も説得力のある論拠の一つだ。スーパーリッチ自身すら、ゴールラインを示されれば喜ぶのでは!」リチャード・ウィルキンソン(『格差は心を壊す』共著者)

著者紹介

ロベインス,イングリッド (ロベインス,イングリッド)   Robeyns,Ingrid
哲学者、経済学者。ユトレヒト大学倫理研究所教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの社会的排除分析センターの客員教授も務める。2018年、オランダ王立芸術科学アカデミーの会員に選出。2021年、ウィーンのFLAX財団から不平等研究とフェミニズムに関する功績を称えられ、エマ・ゴールドマン賞を受賞
田中 恵理香 (タナカ エリカ)  
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了
玉手 慎太郎 (タマテ シンタロウ)  
東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。東京大学医学部特任研究員などを経て、2021年より学習院大学法学部政治学科教授。専門は倫理学・政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)