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小さな努力で大きく報われる法 幸田露伴の人生哲学名著『努力論』

幸田露伴の人生哲学名著『努力論』

出版社名 三笠書房
出版年月 2007年12月
ISBNコード 978-4-8379-2258-2
4-8379-2258-9
税込価格 1,540円
頁数・縦 221P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 本書は日露戦争直後に書かれた文豪幸田露伴氏の人生哲学名著を、渡部昇一氏が現代の読者に分かりやすいように”翻訳”したものである。本書の題名でもある”努力”というものを、著者はどのように見ているのか。読者にとって興味深いであろう部分を抜き出して本書のご紹介に代えたい。著者は次のように言っている。「努力は、すなわち《生活の充実》である。努力は、すなわち各人の《自己の発展》である。そして努力は、すなわち《生の意義》そのものなのである。」。まさに目を開かれる言葉ではないか。この言葉に、著者の人生観、生き方が凝縮されているといえよう。読書好きは、何もしない人よりも努力の素質があるといえるかもしれない。数多くの本にあたる中で、本当に自分を豊かにする本に出会うことは、読書人にとって至高の願いである。

    (2008年3月1日)

商品内容

要旨

露伴は生涯、「何のために生きるか」を鋭く問い、そのための観察と反省と努力を怠らない人であった。そんな露伴の人生観、生き方をまとめたのが、本書『努力論』である。自分の運命の開き方から努力の仕方、集中力の鍛え方、精神の高め方まで、人間が幸せに生きるためのあらゆるヒントを網羅し、「小さな努力で大きく報われる生き方」の方法を具体的に説いている。

目次

1章 何のために生きるか―「運」を増やす人・減らす人(運命を自分の方に“ねじ向ける”法
「どこから手を着けるか」がすべてのカギ
人生に「福」を積み立てる三つの秘訣
減らして増やす「福の山」
十年、二十年先を見て“福を仕込む”知恵)
2章 努力を生かす天才(人生の“いちばんの難所”を踏み越える力
「努力の結果」を大いに楽しむ
志は「性格」によって生きる
人を大いに伸ばす「助長」の心と人を殺す「剋殺」の心)
3章 「集中力」の鍛え方(キリのように鋭い「集中力」を養う秘訣
“気”を練れば道はおのずと開ける
自分の頭を“最も燃費よく”はたらかせる方法)
4章 自分の人生を好転させる「気の力」(“潮の流れ”にどうやって自分の帆を張るか
自分の能力を最大限に引き出す「気のパワー」
人生の“上り坂・下り坂”にも息切れしない秘訣
「天の法則」で解く“人生の方程式”
人生の命運を決める「気」の力
人間として「最高に生きる証」)
5章 努力を愉しめる人が成功する(自分に何ができるか、どこまでやれるか
今日こそ古い自分と「訣別する日」)

出版社
商品紹介

幸田露伴の人生観、生き方を軸とし「人間が幸せに生きるためのあらゆるヒント」を網羅した、名著としての価値をますます高めている1冊。

おすすめコメント

 「何のためにいきるのか」を鋭く問い続け、そのための観察と反省と努力を怠らなかった幸田露伴。そんな露伴の人生観、生き方をまとめたのが、本書『努力論』である。 この本は、一口で言うと、自分の運命の開き方から努力の仕方、集中力の鍛え方、精神の高め方まで、人間が幸せに生きるためのあらゆるヒントを網羅している。「小さな努力で大きく報われる生き方」の方法を具体的に説いている。幸田露伴の名著『努力論』を、この本を座右の書とする渡部昇一が現代語に訳し、エッセンスをまとめた一冊。

著者紹介

幸田 露伴 (コウダ ロハン)  
1867年東京生まれ。電信修技学校卒業後、電信技手として北海道へ赴任するが、文学を志し職を辞して帰京。1889年ごろから『風流仏』『五重塔』などの傑作をつぎつぎと発表、文壇での地位を確立し、尾崎紅葉とならぶ大家と称された。広い趣味・深い教養・該博な知識に基づく鋭い洞察力と洗練された文章は他の追随を許さず、随筆・史伝においても小説におとらぬ業績を残した。本書は露伴の優れた随筆の代表作として高く評価されている。1947年没。次女に小説家・随筆家の幸田文、その娘に青木玉がいる
渡部 昇一 (ワタナベ ショウイチ)  
上智大学名誉教授。深い学識と鋭い評論で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)