• 本

金曜日のあたしたち

出版社名 静山社
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-86389-771-7
4-86389-771-5
税込価格 1,430円
頁数・縦 197P 20cm

NetGalley 会員レビュー

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★3

陽葵ちゃんは受験に失敗して、無気力な高校生。プラカードを持ってスタンディングしている、行きたかった高校の高校生たち。そんな出会いから始まる物語がとても魅力的で一気に読みました。曇り空にいた太陽が雲から姿を表して、ぐんぐん明るくなり晴れるように、しんどい状況から陽葵ちゃんが抜け出していく様は爽快で、児童向け小説としても素晴らしい読後感でした。爽快な読後感と共に、環境への意識が自然と高くなり気になってくる、学ぼうという気になる。ぜひ子どもたちにこれから読んでほしい物語です。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

あわいさんの可愛らしい表紙からは想像してなかった程、主人公たちが真剣に環境問題(主に気候変動)について真剣に憂いていて、普段、わりと無頓着にすごしている自分が恥ずかしくなるくらいでした。自分が置かれている立場を調べ、知識を蓄積する中で、陽葵の心にある受験を失敗してしまったことからの不本意さや卑屈になってしまう気持ちが、本意ではない現在自分のいる場所に対しての不満を少しずつ変化していき、本当の意味での自分の居場所を獲得していく過程も凄く素敵でした。

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

世界や社会の課題に気づき、行動を起こすことで成長していく高校生の物語……と、まとめると何やら説教臭い作品のようだが、けっしてそんなことはない。くやしい気持ちを抱えて、小さなことに傷ついたり、喜んだりし、もがきながら前へ進む主人公が魅力的で、恋愛要素もあり、爽やかな青春ストーリーとなっている。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

高校受験に失敗してくさりまくっていた陽葵は、ある日駅前でプラカードを持って立つ高校生たちと出会う。それは「あたしを拒否った」学校の生徒たちで―自分の居場所は自分でつくらなくちゃ。じゃあ、みんなの居場所・地球の環境問題は、誰が?

著者紹介

濱野 京子 (ハマノ キョウコ)  
熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)