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女の皮膚の下 十八世紀のある医師とその患者たち

新版

出版社名 藤原書店
出版年月 2001年10月
ISBNコード 978-4-89434-258-3
4-89434-258-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 324P 21cm
シリーズ名 女の皮膚の下

商品内容

要旨

250余年前の患者の記録を通して、我々の身体観を問い直す。身体論の古典。

目次

第1章 身体の歴史の出発点(原則的区別―二つの方法・二つの身体
現在私たちが「持つ」身体の社会的起源
時代特有の身体の歴史)
第2章 ヨハン・シュトルヒと女性たちの訴え(シュトルヒの経歴
市医の記録)
第3章 アイゼナッハにおける診療
第4章 からだのイメージ(体内で目に見えぬ変容が起こる
医者は体内のプロセスの「意味」を探求する
女性性の場はない ほか)

出版社・メーカーコメント

十八世紀ドイツでは男にも月経があった!?私たちは、自らの身体イメージを、科学的な事実、生理学的な自然だと信じている。しかし二五〇年前の女性患者たちの記録は、それが歴史的な産物であることを示している。近代的身体観を覆す、ラディカルな歴史書。

著者紹介

ドゥーデン,バーバラ (ドゥーデン,バーバラ)   Duden,Barbara
1942年、北ドイツのグライフスヴァルト生まれ。ウィーン、ケンブリッジ、ベルリン自由大学で英語英文学と歴史学を修めた後、フェミニズムの月刊誌「クラージュ」の創刊と編集に携わる。1970年代の西ドイツ、とくにベルリンにおけるフェミニズム運動の盛り上がりのなかで、女性史研究の基盤づくりに尽力、そのパイオニアの一人に数えられる。80年代にはいると、ヨーロッパとアメリカ、メキシコの間を行き来しながらの国際的な活動が始まる。この間イバン・イリイチに密接な研究協力をしており、85年、86年には、国連大学の招きでイリイチとともに来日。また93年には、本書によって米国科学史学会の「科学女性史賞」と米国医学人類学会の「アイリーン・バースカー記念賞」を受賞している
井上 茂子 (イノウエ シゲコ)  
1954年生まれ。ミュンヘン大学に留学後、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学教養学部助手、姫路独協大学外国語学部助教授を経て、現在、上智大学文学部教授。専攻はドイツ現代史、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)