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日本の国宝、最初はこんな色だった

光文社新書 375

出版社名 光文社
出版年月 2008年10月
ISBNコード 978-4-334-03478-8
4-334-03478-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 201P 18cm

商品内容

要旨

実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図…。学術的な根拠にもとづきながら、作品誕生当初の色彩に復元すると、作者の気持ちや時代の空気が見えてくる。さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接してみよう。私たちは、往時の人びとの目線―屏風やふすま絵など、日常生活に美術を取り入れてきた伝統―を体感することができる。本書は「地獄草紙」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「桧図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作である。

目次

デジタル復元の基本
第1章 大仏殿は最新モード―東大寺大仏殿
第2章 鮮やかな闇―地獄草紙
第3章 無常観にズーム・イン―平治物語絵巻
第4章 飛び出す襖絵―桧図屏風
第5章 醍醐の花見にお邪魔します―花下遊楽図屏風

著者紹介

小林 泰三 (コバヤシ タイゾウ)  
1966年生まれ。’89年、学習院大学卒業時に学芸員の資格を取得。同年、大日本印刷株式会社に就職。「狩野派の屏風・花下遊楽図屏風」(’95年制作)等で数々の賞を受賞。2000年、NHK番組「国宝探訪」のCGを3回担当し「花下遊楽図屏風」では案内役として出演。’02年、NHKハイビジョン「よみがえる平家物語」に使用される「平治物語絵巻・六波羅合戦巻」をデジタル復元。’04年、NHK番組「新日曜美術館」にゲスト出演、「六波羅合戦巻」の鑑賞法を解説。同年、有限会社小林美術科学を設立。’06年、NHKハイビジョン「東大寺―よみがえる仏の大宇宙」の創建当時の大仏殿の内装と仏像の色彩復元を担当。’08年、WOWOW番組「美術のゲノム」に案内役として出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)