沖で待つ
文春文庫 い62−2
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2009年2月 |
ISBNコード |
978-4-16-771402-4
(4-16-771402-7) |
税込価格 | 660円 |
頁数・縦 | 184P 16cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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帯に「恋愛よりも強い、男女の信頼と友情。」
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- すぐじ書店 (長野県長野市)
帯に「恋愛よりも強い、男女の信頼と友情。」と書いてありましたが、わかりますわかります、納得です。「もう、オレだめかも〜」と夜中に泣きの電話をしてきた同期H、午前1時に半泣きでパソコンに数字を叩き込む横で静かに励ましてくれた若き税理士クン、警報装置が故障し帰るに帰れず、真っ暗な職場で膝を並べバカ話をしながら一緒にセコムを待った同僚M・・・。愛情の一歩手前にいつつも、ツレアイや同性同士では感じられない連帯感と信頼感。1日の大半を占める職場で、極限状態を何度も一緒に潜り抜け、自分の嫌なところもいいところも全てさらけ出して同じ目標に向かった者同士だからかなあ。憎まれ口を叩きながらも大切にしたい仲間っていいですよね。
(2009年3月25日)
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商品内容
要旨 |
仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作「沖で待つ」に、「勤労感謝の日」、単行本未収録の短篇「みなみのしまのぶんたろう」を併録する。すべての働くひとに。 |
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