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悪の哲学ノート

岩波人文書セレクション

出版社名 岩波書店
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-00-028551-3
4-00-028551-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 347,5P 19cm

商品内容

要旨

哲学は、“悪”の問題にどのように迫り得るか。スピノザ、シオラン、リクール、レヴィナス、D・H・ローレンスらとの思想的対話を通して、関係の解体、存在の欠如・過剰、穢れ、権力といった観点から、見えにくくなった悪の問題を根本的に問い直し、『悪霊』『白痴』などの独創的な読解によるドストエフスキー論を展開する。

目次

第1部 なぜ悪の哲学なのか(悪の哲学は可能か―悪の哲学・序説
悪の魅力と存在の過剰
きれいはきたない―生の“イリヤ”と穢れ
祓われる罪/透明化する悪
「黙示録」と権力本能)
第2部 ドストエフスキーと悪(『悪霊』の世界と「黙示録」
二人の反ヒーローと理不尽な“世界”―「大審問官」と決疑論(上)
神の義と人間の救済―「大審問官」と決疑論(下)
悪のブラックホール―“パテーマ大全”としての『白痴』(上)
イノセンスの弱さと強さ―“パテーマ大全”としての『白痴』(下))

出版社
商品紹介

哲学は《悪》の問題にどう迫り得るか。スピノザ、リクール、レヴィナスらとの対話から、ドストエフスキー読解へ。

著者紹介

中村 雄二郎 (ナカムラ ユウジロウ)  
1925年東京生まれ。哲学者。明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)