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狂言サイボーグ

文春文庫 の17−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2013年1月
ISBNコード 978-4-16-783845-4
4-16-783845-1
税込価格 693円
頁数・縦 204P 16cm
シリーズ名 狂言サイボーグ

商品内容

要旨

狂言師が舞台をつとめるための教養は「型」である―伝統の型やカマエを身体にプログラミングすることが、実は個性を発揮する力にもなる。「胸で見る」「腰を入れる」「背中のオーラ」を感じるといった身体文化の深淵をつぶさに渉猟した珠玉のエッセイ。教育の本質や上達のエッセンスが濃縮された一冊でもある。

目次

1 狂言と「身」「体」(狂言と「顔」
狂言と「首・肩」
狂言と「ノド仏」 ほか)
武司でござるクロニクル1987‐1994
2 狂言と「感」「覚」(狂言と「狂」
狂言と「目」
狂言と「ハナ」 ほか)
萬斎でござるクロニクル1995‐2000
3 狂言と「性」「質」(狂言と伝統
狂言と「口伝」
演技と経済 ほか)

おすすめコメント

狂言におけるカマエとは「隙なく立つこと」。「胸で見る」極意から演者のもつ「背中」の重要性まで、身体文化の深淵に光をあてた名著。

出版社・メーカーコメント

主演映画「のぼうの城」(犬童一心・樋口真嗣監督)の大ヒットも記憶に新しい野村萬斎さん。野村さんが渾身の思いをかけて狂言師としての身体を見つめた感動の1冊がこれ。600年の伝統は、「型」を徹底的に反復練習することによって、身体にプログラミングされます。そんな型の極意を、「胸で見る」「背中のオーラ」を感じるといった、独自の視点から解き明かしていきます。型を習得してこそ飛躍する真の個性とは? 教育論、上達論としても示唆に富んだプラチナ本をぜひどうぞ!(YH)

著者紹介

野村 萬斎 (ノムラ マンサイ)  
1966年東京生まれ。狂言師。祖父、故六世野村万蔵および父、野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。「狂言ござる乃座」主宰。東京藝術大学音楽学部卒業。三歳で初舞台後、国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦―山月記・名人伝―』『国盗人』など古典の技法を駆使した作品の演出、NHK『にほんごであそぼ』に出演するなど幅広く活躍。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。99年文化庁芸術祭演劇部門新人賞、2005年紀伊國屋演劇賞など受賞多数。2002年より世田谷パブリックシアター芸術監督を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)