日産V‐upの挑戦 カルロス・ゴーンが生んだ課題解決プログラム
出版社名 | 中央経済社 |
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出版年月 | 2013年4月 |
ISBNコード |
978-4-502-47600-6
(4-502-47600-5) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 341P 20cm |
商品内容
要旨 |
志賀俊之と社員たちが挑んだ課題は3万件超。部門横断で1つひとつ取り組みつづけていくことでどんな組織も元気になれる。 |
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目次 |
第1章 V‐upプログラム―企業を変革する |
出版社 商品紹介 |
日産の躍進は全社的課題解決手法V-upが原動力となっている。本書は、その設計思想から手法までのノウハウ全てを日産自ら明かしたもので、日本企業復活のバイブルとなる一冊。 |
おすすめコメント
▼志賀副会長も推薦しています 『 “ぶれずに粘り強く”V-upを使い続け12年が経とうとしています。いまやV-upは現場力の源の重要な部分を占めています。本書は、V-up手法の解説にとどまらず、開発の思想、歩み、成果が詳細に述べられています。また、大学の先生の学術的な観点から見たV-upも書かれており興味深いです。社外の方はもちろんのこと、日産社員にも広く読んでもらい、高い目標達成に向け、さらにV-up活用を図る機会にしてもらいたいと思います。 (志賀 俊之) 』
出版社・メーカーコメント
「日産がV-upで培った知見は、改革を目指すどの組織にも役立つでしょう。」(カルロス・ゴーン) ゴーンが日産のトップに就任した後、日産は高い目標をかかげた中期経営計画に挑戦しつづけ、10年以上にわたり躍進を続けている。それはなぜか。志賀俊之COOや社員たちが、戦略を駆動する力を身につけ、改革を支える現場力を発揮しているからだ。それを、全社的な組織のしくみとしてつくり出しているのが、本書で紹介するV-upプログラムである。 ゴーンが最初に行ったのは、各部門から優秀な社員を集めてクロスファンクショナルチーム(CFT)を結成したことだった。部門間の垣根やしがらみを越え、全社で取り組むべき課題を抽出し、解決の方向性を決めたのだが、結果は劇的なV字回復を果たすことができた。このしくみをミドル以下に展開しようと開発したのがV-upである。 V-upでは、トップダウンで物事を進めるのではなく、まず現場に改善できる課題を考えさせ、次にその解決策をクロスファンクショナル(部門横断的)なチームで考える。現場は自ら考えた解決策を喜んで実践しつづけていく。その積み重ねが日産の現場力となり、ゴーン改革を支え続けているのである。 これまでゴーンのリーダーシップや、トップマネジメントばかりに注目が集まっていた日産だが、監修者の井上達彦(早稲田大学教授)はV-upを以下のように評価している。 「V-upは、全社レベルの課題解決プログラムで、GEのシックスシグマを模倣してつくられた。解決すべき課題の優先順位を明確にし、中期課題(数ヶ月程度)と短期課題(協議は一日集中)に切り分け、現場主導でクロスファンクショナルに解決することで必ず実行に結びつけるという独特なものである。興味深いのは、この手法がカルロス・ゴーンの課題解決手法とそっくりに仕立てられていることである。シックスシグマにゴーンの流儀を織り込んで模倣したことで独自性が生まれ、ゴーンスタイルをプログラム化させたイノベーションである」 なお、V-upで行われる会議運営については、2011年に発売されベストセラーとなった『日産 驚異の会議―改革の10年が生み落としたノウハウ』(東洋経済新報社)でも紹介されているが,V-upの設計思想から手法までの全貌を紹介した本書は,日産自らがそのノウハウを余すことなく明かしたもので,日本企業復活のバイブルとなる一冊である。