紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
出版社名 | 早川書房 |
---|---|
出版年月 | 2014年6月 |
ISBNコード |
978-4-15-209460-5
(4-15-209460-5) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 267P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全2件
-
-
紙つなげ!
-
おすすめ度
- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
埼玉県の高校図書館の司書が選ぶイチオシの一冊!日本製紙の石巻工場が奇跡的な復活を遂げるまでのノンフィクションストーリー。わが国の出版用紙の4割を担う日本製紙は「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という確固たるスローガンを掲げる大会社である。しかし被災直後の石巻工場では従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にしていた。悲惨なまでの逆境にありながらも劇的な再起を果たした石巻工場。その背景には人の優しさ、そして「紙」という製品に込めた信念と探究心があった。日々何気なく手に取っている「紙」の見方が劇的に変わる!高校生のみならず、全ての日本人にオススメしたい一冊!!
(2015年2月21日)
-
おすすめ度
-
-
おすすめ度
- 八重洲ブックセンター イトーヨーカドー武蔵境店 (東京都武蔵野市)
TV報道で見たより何倍も生々しい“あの日”の状況に始まり、社運をかけて掲げられた“半年復興”の実現までが、存続の危機に立たされた野球部の苦悩や、窃盗・強奪が多発し流言飛語が飛び交う無法地帯と化した被災地の現実などとともに描かれています。本の紙がどのように造られているかや、さまざまな紙が本に使われていることなどについての記述は興味深いところ。各出版社で文庫の紙が全部違うなんて知っていましたか? 厳しい状況のなか、“まず、本の紙を!”と奮闘する姿に胸が熱くなります。本を作る人、売る人、読む人、すべてに読んでほしい1冊です!
(2015年1月9日)
-
おすすめ度
他の書店レビューを見る
-
商品内容
文学賞情報 |
2015年
キノベス!受賞 |
---|---|
要旨 |
「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」―2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。 |
目次 |
第1章 石巻工場壊滅 |
出版社 商品紹介 |
3月11日、日本製紙石巻工場、機能全停止。その日から再起動までの半年間を、徹底した取材で活写した衝撃のノンフィクション。 |
出版社・メーカーコメント
――2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に飲みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料の入手は容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。