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モラルの起源 実験社会科学からの問い

岩波新書 新赤版 1654

出版社名 岩波書店
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-00-431654-1
4-00-431654-5
税込価格 924円
頁数・縦 172,2P 18cm

商品内容

要旨

私たちヒトは、うまく群れ生活を送っていけるように、その心を進化させてきた。しかし、「群れ」や「仲間」を大きく超えて人々がつながる現代、私たちが対立を乗り越え、平和で安定した社会を築くにはどうしたらよいのか。「実験社会科学」という新たなアプローチで、メタモラルの可能性を文理横断的に探る意欲作。

目次

第1章 「適応」する心(生き残りのためのシステムとしてのヒト
適応環境としての群れ)
第2章 昆虫の社会性、ヒトの社会性(群れを優先させるハチ
個人を優先させるヒト)
第3章 「利他性」を支える仕組み(二者間の互恵的利他行動
社会的ジレンマと規範・罰
情と利他性)
第4章 「共感」する心(動物の共感、ヒトの共感
内輪を超えるクールな共感)
第5章 「正義」と「モラル」と私たち(セーギの味方の二つの疑問
いかに分けるか―分配の正義
社会の基本設計をめぐって―ロールズの正義論
正義は「国境」を超えるか?)

おすすめコメント

「群れ仕様」に進化してきたヒトの心。異なるモラルが衝突するグローバル社会にどう対応するか。

著者紹介

亀田 達也 (カメダ タツヤ)  
1960年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修士課程、イリノイ大学大学院心理学研究科博士課程修了。Ph.D.(心理学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)